記憶に残る写真 Photo 奥井 隆史

 

 

 

 

明確な結果に向かって身体一つで向き会う競技に魅力を感じる。

中でも陸上競技が好きだ。

ただ単に早く走りたい、高く飛びたい、遠くへ飛びたい、投げたい。

何秒何々、何メートル何々。

誰が見ても勝ち負けが一目瞭然な事と、ほとんどが個人競技である事も好きな理由だ。

陸上競技を本格的に撮り始めて20年目の2016年、日本陸上競技選手権は第100回大会を迎えた。

この記念すべき大会の折、日本陸上競技連盟の公式HP内でフォトギャラリーを開催することができた。これらの写真はその時の一部。

記録に挑む選手たちの姿を記録としてだけでなく、記憶に残る写真になるよう切り撮った。

2017世界陸上ロンドン大会の選考会を兼ねた第101回大会が近づいてきた今、今年もどんなドラマが生まれるのか、どんな風に切り撮れるのかが楽しみでならない。

今後も記録の役目も果たしつつ、記憶に残る写真が撮れればと思う。

 

<著者・撮影者紹介>奥井 隆史(おくい たかし)    1968年 東京生まれ    1992年 日本写真芸術専門学校卒業後、スポーツフォトエージェンシー「フォート・キシモト」に所属    1996年よりフリーランス    陸上競技を中心にスポーツフィッシングを含め、あらゆるスポーツを撮影    日本スポーツプレス協会会員、「think TANK photo」のAmbassador photographer