私が初めてアメリカンフットボールというスポーツを認識したのは、父親が見ていたライスボウルでした。当時はまだ学生と社会人が日本一を争っていて、ルールが難しいスポーツだなと思いながら見ていました。
写真の世界に飛び込んだ後、先輩のお手伝いという形でノジマ相模原ライズの撮影に関わらせていただき現在に至ります。プロのお仕事とはどういうものなのかを教えて頂いたフォトグラファーの石島道康会員(AJPS)には感謝しかありません。

ノジマ相模原ライズは前身であるオンワードオークスの解散後、チームの存続を願うメンバーが中心となり結成されたチームで、様々な紆余曲折を経つつも実力をつけてきました。設備や環境で不利な面はありつつも、努力を積み重ねて次第に強くなっていくチームを間近で見る経験は、何物にも変え難いものです。
昨年、ライズは創立以来、レギュラーシーズンで勝ったことの無かった強豪・富士通フロンティアーズに初めて勝利し、自分もその現場に立ち会うことが出来ました。毎度、挑んでは跳ね返され、「何で勝たれへんのや」と悔しさで俯く選手を撮ることしか出来なかった時を思うと、彼らの努力が報われる瞬間を撮れたことは大変に幸せでした。これからも、彼らの歩みに寄り添って記録していきたいと思っています。
アメリカンフットボールに関わって、びっくりしたことが一つだけあります。それはミーティングの数。競技経験の無い自分にとって衝撃的な回数でした。ともかく時間があれば、会議!会議!!会議!!! その合間に少し練習をしているような印象です。そこまでして立てた一見完璧な作戦が、対戦相手の身体能力によって、文字通りあっさり飛び越えられたりする所も、この競技の魅力と思っています。時間さえあれば筋トレしているのかなと思っていましたが、全くそうではありませんでした。
アメリカンフットボールという競技を撮影する上で、
佐伯 航平(さえき こうへい)/フォトグラファー
1982年生まれ。早稲田大学教育学部中退。30歳で写真の世界に飛び込み、百貨店スタジオアシスタントを経てフォトグラファーとして活動開始。現在はアメリカンフットボール、野球、学生スポーツの取材などを中心に撮影。
