キヤノンEOS R6 MarkⅢ+RF45mm F1.2 STM新製品説明会レポート

 2025年11月18日、賛助会のキヤノンマーケティングジャパン様によるプロフォトグラファー向け製品説明会が銀座で行われ、AJPS会員も招待されました。

 新製品は2025年11月21日発売の「EOS R6 MarkⅢ」です。会場では製品を詳しく紹介したセミナーとハンズオンコーナーが準備されていました。ハンズオンコーナーでは「EOS R6 MarkⅢ」と広角から超望遠のRFレンズを組み合わせて試すこともできました。

 

 

・「EOS R6 MarkⅡ」よりも高画素化

 最大約3250万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーと映像エンジン「DIGIC X」を搭載しており、「EOS R6 MarkⅡ」の2420万画素と比較して大幅な高画素化になっています。JPEGのLサイズでは約3230万画素あり、ピクセルサイズは3:2で「6960×4640」となっています。そのため撮影後に一部をトリミングしても解像感を保つことができ、アスペクト比を1.6倍にクロップしても約1240万画素(4320×2880)となります。「EOS R6 MarkⅡ」ではJPEGのLサイズで2400万画素(6000×4000)、1.6倍クロップが約930万画素(3744×2496)でした。

・手ブレ補正効果も進化

 手ブレ補正機構が付いたRFレンズとの組み合わせで、最大中央8.5段/周辺7.5段を実現しています。

・高速連続撮影

 高速連続撮影は電子シャッターで最大約40コマ/秒、メカシャッターと電子先幕では最大12コマ/秒になっていて「EOS R6 MarkⅡ」と同様ですが、「EOS R6 MarkⅢ」ではCFexpressカードとSDカードが使えるデュアルスロットが搭載されました。CFexpressカードを使えば書き込みも速くなり、JPEGのLサイズの撮影では十分すぎる連続撮影ができました。RAW+JPEG撮影では「EOS R6 MarkⅡ」と比べて倍くらいのバッファ容量があるように感じられました。メカシャッターの耐久性は50万回となっています。

・「EOS R6 MarkⅡ」との比較

 左が「EOS R6 MarkⅢ」、右が「EOS R6 MarkⅡ」。ボディの大きさは同様で約138.4mm(幅)×98.4mm(高さ)×88.4mm(奥行)。本体のみの質量は約609gで、「EOS R6 MarkⅡ」より21g増えています。これは7K動画撮影等に対応する放熱構造設計になったからだそうです。バッテリーは付属のLP-E6Pとなっていて、「EOS R6 MarkⅡ」付属のLP-E6NHでは動画撮影などで機能制限が出るようです。

・プリ連続撮影

 シャッターボタンを押したタイミングよりも、最大20コマ分さかのぼって記録される機能があり、ボクシングのパンチや野球のバッテイングなどで撮り逃さないための便利な機能も付いています。

・動画機能

 ミラーレスEOS初のオープンゲート記録があります。これはセンサー全体を使った3:2の画角で約7Kの動画撮影が可能になりました。この画角で動画撮影しておけば、1回の撮影で縦動画(9:16)や横動画(16:9)、部分拡大動画などに編集可能です。また、動画からの静止画切り出しても3:2のまま使えるのが魅力的です。

 多彩な映像表現を楽しめるカラーフィルター機能もあり、14種類に中から好きな色味を選択できます。左上の「COLOR」ボタンから設定画面が開けます。

 前面には動画撮影時に録画中を知らせるタリーランプが追加されました。右のカメラは「EOS R6 MarkⅡ」です。

・RF45mm F1.2 STM

 RF45mm F1.2 STMは「EOS R6 MarkⅢ」と同時に発表され、11月28日発売予定です。このレンズは開放絞り値F1.2の大口径単焦点レンズで、346gの軽量コンパクト、そして価格も魅力的になっています。描写力に優れたLレンズシリーズではないですが、F1.2で撮ると美しいボケ味とやわらかな表現力があり、絞り込んで撮ればカチッとシャープな描写力がありました。

・説明会に参加して

「EOS R6 MarkⅢ」はスポーツ撮影に役立つ連写性能と被写体を粘り強く追尾できるAF性能などを持ち、上位機種に搭載されているスペックも兼ね備えたカメラとなっていました。今後はスポーツ取材の現場でも活躍しそうです。

(写真:加藤誠夫 文:高橋学)