第69回SCTA/BNI ボンネビルスピードウイーク

Photo 古賀庸介/Yohsuke Koga

2017年8月12日~18日

米国ユタ州のボンネビルソルトフラッツ(ソルトレイク)で行われるランドスピードレーシング(最高速レース)は干上がった塩湖で最高速を競う。このレースの特徴である一直線に伸びるコースは、ロングコースと呼ばれるレーンで全長9マイル(約14.4KM)。チーム対抗戦でもあり、単発で挑戦も出来るがゲスト参加の扱いになる。クラス種別はスクーターから小型ジェットエンジンを搭載した車両、EV(電動モーターで動く車両)、古き良きアメ車まで様々。アメリカらしい分かりやすいレースでこの団体のレースは年2回行われている。

出場するにはルーキーオリエンテーションと呼ばれる講習から始まり、最初の走行を150マイル以内に納めてカテゴリーDライセンスを交付してもらい25マイルずつステップアップして200マイル以上のカテゴリーAと呼ばれるライセンス、最後にアンリミテッドという速度無制限までカテゴリー分けがある。クラスレコード(新記録)が出た場合は、翌日にもう一度同じ速度域が出るか再度走行させ2度記録して初めてレコードとして登録される。

今回ライダーの佐伯真吾(SDRC)、チーム・ブルーサンダースに帯同してロスから陸路で現地入り。以前にも紹介したカリフォルニア州エル・ミラージュで行われたレースで3年間データを蓄積してようやくソルトレイクのレースにたどり着いたが、乾泥と違い塩で出来た路面(湖面)に手を焼く。天気でレース自体がキャンセルされてしまうこともあるためクラスレコード更新までの過程が想像つかない。

開会式の様子
踏み固められていない路面(表面の塩の状態)
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
今回初参戦した佐伯真吾とチーム・ブルーサンダース
スターター
ストリームライナークラスの車両 ギヤ比が高速寄りのため自力で勢いをつけられないのでプッシュカーで後ろから助走をつけて発進
ストリームライナークラスの車両 ギヤ比が高速寄りのため自力で勢いをつけられないのでプッシュカーで後ろから助走をつけて発進
Old man, Old car
Old man, Old car
#715 Speed Demon Racing 3マイル地点で時速410.899マイル(約657km/h)を記録
れっきとしたインターナショナルスピードコース

古賀庸介(こが ようすけ) 1964年埼玉県生まれ。東京写真学園卒業。カメラ片手に観戦していた全日本ロードレースで、偶然知り合ったライダーのサクセスストーリーを撮影し続けた。デイトナ30度バンクを激走した彼を撮影したイメージが忘れられず、フォトグラファーを目指し現在に至る。