プロ野球独立リーグ‐四国アイランドリーグplus審判部の挑戦

 

Photo 山田次郎/Jiro Yamada

多くの若者たちがNPBでのプレーを目指して鍛錬に励んでいる独立リーグ・四国アイランドリーグplus。 しかし、明日を夢見て努力を続けているのはプレーヤーだけではない。ゲームの進行になくてはならない存在、審判員もまたさらなる高みを目指して腕を磨いている。

正確なジャッジ、円滑な試合運営が求められ、できて当然褒められる事も無く きわどい判定の際には監督、コーチ、選手のみならず観衆からも非難されかねない。 間違いが許されないプレッシャーは選手と同等かそれ以上のものがある。

そのプレッシャーと闘いながら若い審判員たちは公式戦、練習試合などで年間120~150試合を担当する。 過酷な日常を支えるのは夢と野球への情熱、審判員としてのプライド…。

彼らの地道で粘り強い活動が、目立たないものの着実にプロ審判員を輩出し続けている。 NPBオールスターゲームで球審を務めた者、メジャーリーグを目指して渡米、マイナーリーグAA級で挑戦を続けている者もいる。

この地、野球王国と呼ばれた四国で夢を追う者、巣立っていった者、これから彼らに続こうとする者たちの挑戦。

今後も静かで目立たない、しかし熱い思いを秘めた男たちの活動を撮り続けていきたいと思う。


山田次郎(やまだ じろう) 1966年徳島県出身 高校時代は野球部と写真部の掛け持ち。その後野球に専念するも2007年バスケットボール男子アジア選手権をきっかけにスポーツフォトの世界へ。2013年よりフリーランスとしての活動を開始。野球、サッカー、バスケットボール等四国のプロスポーツを中心に撮影を行う。