「刻まれた新たな歴史――セパタクローに懸ける男たちの物語」 Text 岩本勝暁 / IWAMOTO KATSUAKI

約束の時間は20分ほど過ぎていた。
北千住の裏通り。パチンコ屋の2階にあるレトロな喫茶店には、夕飯の買い物を終えた主婦の笑い声が響いていた。薄暗い照明と深紅の絨毯。だだっ広い空間を生かした贅沢な間取りが、昭和のたたずまいを感じさせる。

「エディー・ジャパン、ウェールズ戦勝利に見えた成長」 Text 斉藤健仁 / SAITO KENJI

歴史は再び塗り替えられた――。
「エディー・ジャパン」ことラグビー日本代表が、2012年秋、アウェーでの欧州勢(ルーマニア・グルジア)打倒の白星に続き、13年6月15日、2年連続ヨーロッパ王者に輝いていた「レッドドラゴンズ」ことウェールズ代表を、対戦13戦目にして初めて打ち破った。

「女子バスケはなぜ3大会ぶりの五輪出場を勝ち取れたのか」 Text 小永吉陽子

アジア2連覇を達成するとともに、リオへと続くオリンピックロードを鮮やかに駆け抜けた。
9月上旬、女子バスケットボールのリオ五輪予選を兼ねたアジア選手権が中国・武漢にて開催され、日本は決勝で中国を85-50の大差で下して3大会ぶりとなるオリンピック出場権を獲得した。

「魂の抱擁――1978年アルゼンチン・ワールドカップの情景」 Text 大住良之 / OSUMI YOSHIYUKI

1978年6月25日、私はまだ26歳だった。「それ」を見た瞬間、頭にかっと血が上ったのも無理はない。
アルゼンチン・ブエノスアイレスのリバープレート・スタジアム。25日間のワールドカップも、この日、地元アルゼンチンとオランダの決勝戦でフィナーレを迎える。広くない記者室はざわついていた。

「進化する、世界最強。プロ車いすテニス選手 国枝慎吾」 Text 宮崎恵理

世界屈指のバックハンドを持つ男。
テニスのグランドスラム大会車いす部門やパラリンピックの車いすテニスで数々のタイトルを手にしている国枝慎吾の武器の一つに、バックハンドのトップスピンがある。車いすを操りながらバックハンドでトップスピンをかけることは難しい。